エクセルで四捨五入・切り捨て・切り上げをする方法

確認環境:Microsoft 365(Windows)最終確認日:2026-08-19練習問題 3 問つき
最短回答

=ROUND(数値, 桁数) と書きます。桁数に 0 で整数、1 で小数第1位まで、-2 で100円単位になります。

いちばん間違いやすいのが桁数の指定です。 「小数点以下を消す=0」「100円単位=マイナス2」という関係さえ掴めば、 切り捨て・切り上げも同じ考え方で使えます。

書式

=ROUND(数値, 桁数)

切り捨ては ROUNDDOWN、切り上げは ROUNDUP で、引数の形はまったく同じです。

桁数の指定(ここが要点)

桁数どこで丸めるか=ROUND(1234.567, 桁数)
2小数第2位まで残す1234.57
1小数第1位まで残す1234.6
0整数にする1235
-110の位で丸める1230
-2100の位で丸める1200
-31000の位で丸める1000
覚え方

0 が小数点の位置です。 そこから右へ行くほどプラス、左へ行くほどマイナス、と考えると迷いません。

3つの関数の違い

関数動き2.42.52.6
ROUND四捨五入233
ROUNDDOWN切り捨て222
ROUNDUP切り上げ333
INT小数を捨てる222
マイナスの数では INT と ROUNDDOWN が違う

ROUNDDOWN(-2.5,0)-2(絶対値を小さくする)、INT(-2.5)-3(小さいほうへ寄せる)です。 返金や差額の計算でマイナスが出る場合は、ROUNDDOWN を使ってください。

使うときの手順

  1. 結果を表示したいセルを選び、= に続けて ROUND( と入力します。切り捨てなら ROUNDDOWN(、切り上げなら ROUNDUP( です。
  2. 丸めたい数値のセルをクリックするか、B2*1.1 のように計算式を書きます。
  3. , を入力し、桁数を書きます。整数にするなら 0 です。
  4. ) で閉じて Enter を押します。
  5. 結果が想定と違ったら桁数の符号を疑います。100円単位は -2 で、2 ではありません。

表示形式との違い(重要)

小数点以下の表示桁数を減らす ボタンでも、見た目は同じになります。ただし中身が違います。

行番号ABC
1表示形式で丸めたROUNDで丸めた
2見た目121121
3実際の値120.6121
43件の合計361.8 → 362363
どちらも「121」に見えますが、合計すると差が出ます。

表示形式は見た目だけを変えるので、 計算には元の値(120.6)が使われます。 そのため合計が1円合わないという事故が起きます。

請求書では必ず ROUND を使う

金額を扱う表では、表示形式ではなく ROUND で値そのものを丸めます。 「明細の合計と請求額が1円ずれる」の原因は、ほぼこれです。

消費税の計算で使う

税込金額を出すときは、丸める位置を先に決めます

=ROUND(B2*1.1, 0)
場面使う関数理由
一般的な税込表示ROUND四捨五入が最も一般的
請求書(自社が受け取る)ROUNDDOWN切り捨てを採用する会社が多い
取引先の指定がある指定に従う合わないと差額の照合が発生する

🔴 どれを使うかは自分で決めず、取引先や社内の規定を確認してください。端数処理の方法は契約や慣行で決まっていることが多く、 1円の差でも突き合わせの手間になります。

やってみる

桁数の指定と、3つの関数の使い分けを実際に書いて確かめます。

この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。

よくある失敗

  • 合計が1円合わない

    表示形式で丸めています。ROUND で値そのものを丸めてから合計します。

  • 桁数を指定しても変わらない

    桁数の符号が逆です。100円単位にしたいなら -2 で、2 ではありません。

  • ROUND(2.5,0) が 3 になるのは正しい?

    正しいです。Excel は 0.5 を絶対値の大きい側へ丸めます。 プログラミング言語でよくある「偶数丸め(銀行家丸め)」ではありません。

  • マイナスの値で切り捨てがおかしい

    INT を使っています。INT(-2.5) -3 です。絶対値を小さくしたいなら ROUNDDOWN を使います。

  • #VALUE! になる

    対象のセルが文字列です。数値に見えても左寄せなら文字列なので、区切り位置 で変換します。

仕事ならどれを使う?

目的方法値が変わるか
金額を確定させるROUND / ROUNDDOWN変わる(これが必要)
見た目だけ整える表示形式変わらない
グラフの目盛りを整える表示形式変わらない

判断の基準はひとつです。その値をあとで合計するなら ROUND、しないなら表示形式。 金額の列はほぼ必ず合計するので、ROUND を使うことになります。

Googleスプレッドシートの場合

Googleスプレッドシートでも ROUND / ROUNDDOWN / ROUNDUP は同じ書式で使えます。桁数のマイナス指定も同じです。

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