ピボットテーブルの使い方

確認環境:Microsoft 365(Windows)最終確認日:2026-08-19練習問題 3 問つき
最短回答

表の中のセルを選び、挿入 → ピボットテーブル → OK。あとは右の一覧から項目を行・値 へドラッグします。

ピボットテーブルは「一覧表を、集計表に組み替える機能」です。 数式を1つも書かずに、担当者別・月別といった集計ができます。 まず何が起きるのかを見てください。

ピボットテーブルとは(何が起きるのか)

元データ(一覧表)
行番号担当区分金額
1佐藤売上12000
2鈴木経費3000
3佐藤売上8000
4高橋経費5500
5佐藤売上15000
6鈴木売上9000
ピボットテーブル(集計表)
行番号担当売上経費
1佐藤350000
2鈴木90003000
3高橋05500

左の一覧を、右のような担当者別・区分別の集計表に 数秒で組み替えられます。集計の切り口(担当別を月別に変える、など)も ドラッグで入れ替えるだけです。

元データの形が決まっている

ピボットテーブルは1行1件の一覧表にしか使えません。 セルが結合されている、見出しが2段になっている、途中に小計行がある、 といった表では正しく動きません。 作る前に元データを1行1件に整える必要があります。

元データを整える

ピボットが失敗する原因は、ほぼここにあります。

条件理由直し方
1行目が見出しになっている項目名として使われる見出し行を1行だけ用意する
空白の行・列が無いそこで範囲が途切れる空行を削除する
セルが結合されていない結合セルは集計できない結合を解除して値を埋める
小計行が混ざっていない二重に数えられる小計行を削除する(ピボットが計算する)
表記がそろっている「売上」と「売り上げ」が別項目になるプルダウンで入力する

手順:ピボットテーブルを作る

ファイルホーム挿入ページ レイアウト数式データ表示
ピボットテーブルおすすめ ピボットテーブルテーブル
テーブル
おすすめグラフ縦棒
グラフ
[挿入]タブのいちばん左にあります。
  1. 元データの表の中のどこか1つのセルをクリックします。
  2. 挿入 タブ → ピボットテーブル をクリックします。
  3. 範囲が自動で選ばれます。合っていることを確認して OK を押します。
  4. 新しいシートに空の枠と、右側に ピボットテーブルのフィールド が出ます。
  5. 項目名を下の4つの箱へドラッグします(次で説明します)。

4つの箱の意味

行縦に並べる項目(例:担当者)
列横に並べる項目(例:区分)
値集計する数値(例:金額)
フィルター絞り込みの条件

最初は「行」と「値」の2つだけ使ってください。 担当者を行へ、金額を 値 へドラッグすれば、 それだけで担当者別の合計が出ます。慣れてから「列」を足します。

元データを変えたら更新する

🔴 ピボットテーブルは自動では更新されません。元データを直しても、集計表は古いままです。ここが数式との最大の違いです。

  1. ピボットテーブルの中のセルをクリックします。
  2. ピボットテーブル分析 タブ → 更新 をクリックします。
  3. ショートカットは Alt + F5 です。
行が増える場合はテーブルにしておく

元データに行を追加すると、ピボットの範囲外になってしまいます。 先に元データを選んで Ctrl + T でテーブルに変換しておくと、 行を足しても範囲が自動で広がります。

やってみる

ピボットが内部でしているのは条件付きの集計です。 同じ結果を SUMIFS で書けるようになると、 ピボットの結果が正しいかを検算でき、 「ここは関数のほうが早い」という判断もできるようになります。

この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。

よくある失敗

  • 「フィールド名が正しくありません」と出る

    見出し行に空白のセルがあります。 すべての列に項目名を入れてください。

  • 元データを直したのに集計が変わらない

    更新していません。Alt + F5 を押すか、ピボットテーブル分析 → 更新 をクリックします。

  • 合計ではなく件数(データの個数)になる

    その列に文字列が混ざっています。 空白のつもりで半角スペースが入っていることが多いです。 直したうえで、値の欄をクリック → 値フィールドの設定 → 合計 を選びます。

  • 同じ担当者が2行に分かれる

    表記がそろっていません。「佐藤」と「佐藤 」(末尾に空白)は別項目になります。プルダウンで入力するようにすれば起きません。

  • 追加した行が集計に入らない

    ピボットの範囲が元の行数のままです。元データを Ctrl + T でテーブルに変換しておくと、 範囲が自動で広がります。

仕事ならどれを使う?(関数との使い分け)

観点ピボットテーブルSUMIFS などの関数
作る速さ速い(ドラッグだけ)1つずつ書く
切り口を変えるドラッグで一瞬数式を書き直す
元データの変更更新操作が要る自動で反映される
決まった形の帳票レイアウトが崩れやすい思ったとおりに配置できる
他人に渡す更新を忘れられる常に最新

自分が中身を確かめたいときはピボット、 決まった形で毎月出す帳票は関数、が実務での分け方です。 ピボットは「データを眺めて傾向をつかむ道具」、 関数は「同じ形を繰り返し作る道具」と考えると迷いません。

特に他人に渡すファイルではピボットを避けるほうが安全です。 受け取った人が更新を忘れると、古い数字のまま報告される事故が起きます。

Googleスプレッドシートの場合

Googleスプレッドシートでも 挿入 → ピボットテーブル で同じことができます。スプレッドシートは元データを変えると自動で更新されるため、 更新忘れの事故が起きません。この点は Excel より扱いやすいところです。

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