エクセルにパスワードを設定する・解除する方法

確認環境:Microsoft 365(Windows)最終確認日:2026-08-19練習問題 3 問つき
最短回答

ファイル → 情報 → ブックの保護 → パスワードを使用して暗号化 で設定します。解除は同じ画面でパスワードを空欄にして OK です。

最初に:パスワードを忘れると開けません

ファイルを開くパスワードは暗号化に使われるため、忘れた場合に正規の方法で解除することはできません。 Microsoft にも復旧手段はありません。設定する前に、必ず保管場所を決めてください。当サイトでは解析ツールや突破手段は扱いません。

まず3種類の違いを知る

Excel の「パスワード」は3種類あり、守る対象が違います。目的に合わないものを設定すると、守りたいものが守れません。

種類守るもの設定場所忘れたら
読み取りパスワードファイルを開くこと自体情報 → ブックの保護開けない(復旧不可)
書き込みパスワード上書き保存名前を付けて保存 → ツール → 全般オプション読み取り専用でなら開ける
シートの保護セルの編集校閲 → シートの保護ファイルは開ける

「他人に中身を見せたくない」なら読み取りパスワード、「見せてよいが勝手に直されたくない」ならシートの保護です。 社内で配る表は、後者で足りることがほとんどです。

手順:ファイルを開くパスワードを設定する

  1. ファイル → 情報 を開きます。
  2. ブックの保護 をクリックします。
  3. パスワードを使用して暗号化 を選びます。
  4. パスワードを入力し、確認のためもう一度入力します。
  5. 必ず上書き保存します。保存しないと設定は反映されません。
ドキュメントの暗号化
このファイルの内容を暗号化します••••••••
OKキャンセル
入力したパスワードは表示されません。控えを取ってから OK を押してください。

解除するとき

  1. パスワードを入力してファイルを開きます。
  2. ファイル → 情報 → ブックの保護 → パスワードを使用して暗号化 を選びます。
  3. 入力欄の中身をすべて削除して空欄にします。
  4. OK を押し、上書き保存します。

手順:シートを保護して編集させない

入力してほしいセルだけ開けておき、数式は触らせないという使い方が実務では最も多い形です。順番が少し独特です。

ホーム挿入ページ レイアウト数式データ校閲表示
シートの保護ブックの保護範囲の編集を許可
保護
[校閲]タブの[保護]グループにあります。
  1. 先に、入力させたいセルを選択します。
  2. Ctrl + 1 → 保護 タブを開きます。
  3. ロック のチェックを外します。
  4. 校閲 → シートの保護 をクリックします。
  5. 必要ならパスワードを入れ、OK を押します。
なぜ先にロックを外すのか

Excel ではすべてのセルが最初から「ロック」状態です。 ただしシートを保護するまでその設定は効きません。 つまり「全部ロック済み」→「入力させたいセルだけ解除」→「保護をかける」 という順番になります。ここが分かりにくいところです。

解除するとき

校閲 → シート保護の解除 をクリックします。 パスワードを設定していた場合は入力を求められます。

読み取り専用で開かせる

「見るだけなら誰でも、直すなら関係者だけ」という配り方です。

  1. ファイル → 名前を付けて保存 を選びます。
  2. 保存ダイアログの下部にある ツール → 全般オプション をクリックします。
  3. 書き込みパスワード を入力します。 (読み取りパスワードは空欄のままにします)
  4. 読み取り専用を推奨する にチェックを入れると、より確実です。
  5. OK → 保存 を押します。

やってみる

保護をかける前に、シートの中身を把握しておくと設定範囲を間違えません。 件数と空白セルを数える練習をしておきます。

この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。
この操作は、下の練習で実際に試せます。

よくある失敗

  • パスワードを設定したのに、開くとき聞かれない

    設定後に上書き保存していません。 設定はファイルに保存されて初めて有効になります。

  • シートを保護したのに全部編集できてしまう

    シートの保護 をかけていないか、保護時のチェック項目でロックされたセル範囲の選択 以外も許可しています。

  • 入力させたいセルまで編集できない

    そのセルの ロック が外れていません。保護を一度解除してから 該当セルのロックを外し、もう一度保護をかけます。

  • 読み取り専用で開くよう促されるが、編集できてしまう

    読み取り専用を推奨する だけでは強制されません。強制するには書き込みパスワード を設定します。

  • パスワードを忘れた

    ファイルを開くパスワードは復旧できません。バックアップや、メールで送った過去の版が無いか探してください。 シートの保護であれば、ファイル自体は開けるので 内容をコピーして新しいブックに貼り直す方法があります。

目的別にどれを使う?

やりたいこと使うもの強さ
社外に出すので中身を見せたくない読み取りパスワード強い(暗号化される)
数式を壊されたくないシートの保護中(解除は簡単にできる)
誤って上書きされたくない書き込みパスワード中
シートを追加・削除されたくないブックの保護(構成)中

シートの保護は「事故防止」であって、機密の保護ではありません。守りたいのが情報そのものなら、読み取りパスワードで暗号化するか、 そもそもファイルを渡さない(閲覧用に別の形で共有する)ことを検討してください。

Googleスプレッドシートの場合

Googleスプレッドシートにはファイルを開くパスワードという概念がありません。 代わりに共有設定でアクセスできる人を指定します。 セル単位で編集を制限したい場合は データ → シートと範囲を保護 を使います。

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